待ちに待ったお灸体験日。

電車で2駅、駅から3分程歩いたビル2階にある鍼灸院へ。

中はここ最近通っている内科の待合室と同じような、病院の雰囲気。違うのはお灸の匂いがする事。

夫婦でやっているらしく、男の先生が担当してくれた。

カーテンで仕切られた施術室のベッドに通されれ、問診票を手渡される。

ベッドに腰かけて問診票を記入。声がまだきちんと出ない事も書いておいた。

「問診票いただきますね。脚にもお灸をするのでコレに履き替えて下さい。荷物と衣類はこのカゴに。履き替えたら仰向けけに寝て待っていて下さい」と、ジャージ(ハーフパンツ)を受け取る。

言われた通りズボンを履き替えて仰向けで待機。

カーテンの向こうから女の先生と患者さん(年配女性)の声が聞こえる。

先生は問診票を見ながら、舌、目の状態を確認して、手首と足首の脈を診る。

東洋医学は気の流れを診て施術するらしい。

う~ん、奥が深い・・。

腹部に手を当てた先生から衝撃の一言。

「内臓が冷え切っていますね。お腹が冷え冷えですよ」

夏でも暖かいお茶を飲んでいるのに冷え冷えだなんて・・ショック。

自分でもお腹を触ると確かにひんやり冷えている。

さらに「喉は治るのに時間がかかるので、お灸直後に声が出るという期待はあまりしないで下さいね」と言われてしまった。

そうですか・・(涙)

「身体がかなり弱っているので、身体の巡りを整えていきましょう。まずはメジャーな三陰交から」と、内くるぶしの近くにあるツボにお灸をする。

先生はホワホワのもぐさを器用に指で細長い棒状にひねって、米粒くらいの大きさにちぎっていく。

指圧しながらツボを探し、もぐさを置く。

太い線香に火をつけて、その線香でもぐさに火をつけるそうだ。

「熱かったら言って下さい」一瞬チリッ!と熱さを感じたけど、一瞬なので大丈夫。「もう一度やりますね」一回目より熱を感じる。

「最後です」三回目は思わず「ぐぐぐ・・」と唸ってしまった。

強くつねられたような痛み(熱さ)を感じる!結構熱い!左足も同様に三回行う。

次は左右の手のツボに二回。

全身ホカホカしてきた!

最後に足の指にお灸。

まさか足の指にお灸するなんて思ってもいなかったのでちょっと驚き。

最後に脈を診てもらって終了。

「終わりました。お腹触ってみて下さい」

先ほどの冷え冷えとは違い、ほんのり暖かくなっている!

全身、特に頭のてっぺんがじんわりしていると伝えると、全身を血や気が巡っているですよと教えてくれた。

次の予約を入れて帰宅。

冷たい風の中を帰ったけど、体はホカホカのままだった。